クラウド接続からクラウドネイティブのITへーー今、多くのエンタープライズやサービスプロバイダーがデジタル変革に取り組んでいます。それに伴いアプリケーションの配信の形も変化し、それを担うネットワークにも急激な進化が求められています。Software-Defined（SD）のテクノロジーはデータセンターからコア、WANに適用され、ネットワークはデータ/サービスの配信と経路の管理/コントロールが分離され、最適化と効率化が進んでいます。ネットワーク分離はデータセンターからクラウドへ広がり、シンプルなネットワーク構築と運用、そして5G、IoT時代に向けエッジクラウドへの集約とそこからのサービス配信が次のテーマになっています。 デジタル変革の成功の鍵は、技術の進歩を活用していかに優れた設計をし、複数のドメインで確実に実行できるかにあります。すなわち、接続性（インフラ）、セキュリティ、データ、クラウドがどのように依存し合っているかを理解し、その影響を明らかにすることです。本講演では、以下について取り上げながら、イノベーションの進化とともにネットワーキングがどのように変遷し、そしてこの先どこに向かうのか検討します。 ・ ネットワーク機能の分離とクラウドネイティブの管理、制御 ・ 分散DCと、エッジクラウドによるサービス配信 ・ マルチクラウドのシンプルな接続と運用、セキュリティ ・ SD-WAN, SD-LANの一元管理と可視化 ・ セグメントルーティングによるWANの効率化 ・ 柔軟性の高いデータセンターファブリックの構築 ・ 400G対応のデータセンターの構築 ・ AIドリブンエンタープライズによるIT変革の推進 ・ データの活用と分析・機械学習、自動化