2020年以降の中国が目指す「エンジニア(研究開発)ボーナス」、
半導体とオープンソース標準化の取り組み
中国テクノロジー企業の技術が高度化してきた状況と、米中の貿易対立を背景に、ここ3-4年中国企業のOSSコミュニティへの貢献、政府の支援などが活発化している。
中国国内では「エンジニアボーナス(人口当たりのエンジニア数が増えるとGDPが上がる、という考え方)」という言葉が頻繁に聞かれ、国全体の急成長は減速しつつある中、研究開発への投資はむしろ加速している。
RISC-V,ROSなどを含め、ロボット制御やハードウェア/半導体チップ設計まで範囲を広げている中国の技術動向を、M5Stack, SpinQ(デスクトップ量子コンピュータ)の輸入などを手掛ける、中国オープンソースアライアンス唯一の外国人メンバーが紹介する。
<講演の意義>
世界のどこであれ、オープンソースの開発者と技術が盛り上がることは素晴らしい。数年後はさらに大規模になるはずだ。
日本の開発者から見ても、新興企業の多い中国が、いい感じでオープンソースへのコントリビューションを技術進化にもお金にもつなげていることは、日本のソフトウェア・ハードウェア開発についての追い風になるだろう。
<講演の概要>
本講演は4つのパートで中国のオープンソース運動や社会への影響について紹介する。
1.知財無視(公开GongKai)モデルと正統オープンソース
2.中国企業のロールモデルが米国企業へ
3.米中貿易対立後のオープンソースへの注力
4.中国のOSSコミュニティ/学会/産業界/政府